文部科学省 地域イノベーション戦略支援プログラム[グローバル型]

函館マリンバイオクラスター 〜UMI(Universal Marine Industry)のグリーン・イノベーション〜 をテーマとした地域イノベーション戦略支援プログラムは、「計測・予測」「持続的生産」「高機能化」「ブランド形成」の4つの研究テーマを展開し、函館地域の多様な海洋資源・研究集団・高度・大量生産する技術を駆使して、世界レベルのマリンバイオクラスター形成を目指します。

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函館マリンバイオクラスタートップ > インタビュートップ > インタビュー 三浦 汀介
インタビュー
日本が創始した「水産学」で世界をリードする
函館マリンバイオクラスター事業総括
三浦 汀介 函館地域産業振興財団副理事長 北海道立工業技術センター長
函館マリンバイオクラスター事業総括 函館地域産業振興財団 副理事長 北海道立工業技術センター長 三浦 汀介
意外な人生の決断
 静岡県三島市に生まれた三浦さんがこの道に進んだ動機が面白い。同氏は中学時代、当時ブームになった熱帯魚に熱中し、東京に通学している姉に頼み、まだ高価であった熱帯魚を大丸デパートで買ってきてもらい飼育するのが趣味だった。しかも、飼育・観賞だけではあきたらず、専門書を読みながら熱帯魚の繁殖までやっていた。そして、動機は熱帯魚の養殖をしたいと水産系大学に進むことを決意。ところが、その進学先もまた面白い。三島に最も近い大学は東京水産大学(現東京海洋大学)であったが、そこだと自宅からの通学範囲、18歳で親からの自立を目指す三浦さんはあえて遠く北大を希望し、入学を果たす。馬糞風の吹く札幌の最初の1年半(教養課程)を修了して函館に移住してからは、僅かな期間の東京暮らしを除くほとんどの人生の時間を函館で過ごすこととなった。卒業後に就職した東京の民間会社では水中音響技術の仕事に従事したが、自分の納得できる研究ができず、「金の問題ではない」と生意気なことを豪語し(本人談)、収入が半分以下になるにも拘らず水産学部の助手となって函館に戻った。

日本から始まった水産学(漁業学)
三浦さんの撮影した犬の写真。雑誌に掲載されるほどの腕前 三浦さんが専攻したのは、内村鑑三が先達とされる漁業学(水産学)。この分野は日本が創始したのだが、その背景には、日本と魚の深い付き合い、特に魚の食べ方が繊細であることがあるという。欧米は単一種(例えば欧州のタラ)に偏って食べるのに対して、日本人が獲って食べる魚は多種多様。そのため水産学がおおいに発達したが、現在では欧州から学ぶことも多くなってきたという。特に資源管理では、イギリスやノルウェイが進んでいるそうだ。またノルウェイでは漁業従事者が医者と同じくらいの社会的地位にあるのは、水産業が自国の産業の中で外貨獲得の旗頭であるからだ。
 漁業も、獲るだけから、養殖、そしてゼロエミッション(自然界への排出ゼロ)という風に考え方が変わってきている。熱帯魚を見て、養殖したいという発想を持った三浦さんにとっては、当然に行き着くテーマなのかもしれない。
 NASAの撮った地球の写真を見ることで、人類は地球の有限性を認識したのだが、これからも人間社会が持続するためには、地球環境と共生していくことが求められる。したがって、このような文脈から漁業や、私達の食を考えることが、大変重要な視点となる。環境と共生しながら地域資源の最大限活用を目指す21世紀型水産業の構築、そんな広大なテーマを掲げ、函館マリンバイオクラスターはアジアのベンチマークとなるように発信を続け、東アジア経済圏へ大きな寄与をなすべく持続性をもって展開していきたいと熱意を語る。
こだわりは写真にも
三浦さんの撮影した犬の写真。雑誌に掲載されるほどの腕前 そんな三浦さんの今の趣味は、犬の写真を撮ること。それも、個展を開くほどの腕前で、雑誌にも紹介されるほど。凝り始めたらとことん追究する三浦さんが研究者として海に真摯に取り組むのは、やっぱり生き物が真底好きだからかと納得してしまう。

略歴
1945年 静岡県三島市生れ 北海道大学水産学部卒業
1971年 北海道大学水産学部漁業学科助手
2005年 北海道大学大学院水産科学研究科(海洋生物資源科学)教授
2010年 函館地域産業振興財団副理事長
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